登山ガイドの村井です。夏山にデビューするための講習「60日で北アルプスに登る方法」が無事終了しました!
この講習は「おひとりさまの登山術」を受講して低山の山歩きを学んだ方が、長距離の山歩き、高山の山歩きとステップアップできる講習です。長距離編の実習のあと自主トレを受講者さんはお願いしています。登山計画に不安がある方もいますので個別に相談を受けたり、オススメのコースを紹介しています。そして、高山編の実習の燕岳登山へ備えてもらっています。
夏山登山は歩く距離も長くなるので体力が必須です。体力に余裕がないと集中力が落ちてしまったり、高山病に罹りやすくなってしまったりとリスクが増えます。登山装備を揃えることも大切ですが体力が一番重要です。技術や知識が足りない部分はツアーやガイド登山に参加することで補えます。体力がなければどうしようもありません。
また暑さに順応することも夏山登山に必要です。森林限界を越える山々を縦走する場合は日陰が少ないです。直射日光の中を数時間歩く場面がでてきます。普段クーラーの効いた室内で過ごしているとどうしても順応する力が落ちていきます。とはいえ最近は40℃近い気温の為、暑さの順応トレーニングをしたらそのまま熱中症になってしまいそうです。日没後に近所を散歩したり、ゆっくりジョギングするぐらいしか出来なさそうですね。
ちなみに私は冷凍のペットボトルを二本と凍らせていないものを1本、アルミの保冷バックに詰め、アタックザックに仕込んで低山で暑さ順応トレーニングをしています。背中が冷却されるのでクーラーを背負って山歩きをしている感じになります。ポイントは腰を冷やさないように下部に緊急用品やレインウェアを詰めて底上げすることです。
これから夏本番ですが安全登山を心がけて夏山を楽しんで頂きたいと思います!
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